「おとなしくしなさいっ!」
「集中しなさいっ!」
とお子さんを注意することはありませんか?
または周りのお子さんをみて
「注意力がないのは親の責任ね〜」
と考えてしまうことはありませんか?
待ってください!それ“AD/HD”かも?
AD/HD(注意欠如・多動症)とは子どもに対する精神障害の一つで、子育て世代のお父さん・お母さんは耳にする機会もよくあるのではないでしょうか?
具体的には主な症状として下記の3つが挙げられます。
「多動性」
●授業中じっとできない、教室を歩き回る
●爪や鉛筆を噛む
●ケンカをよくする
●とにかく落ち着きがない
「注意欠如」
●興味がないものへの集中力がない
●ボーっとしていることが多い
●周囲の音や刺激に敏感で注意力散漫
●忘れ物やミスが多い
「衝動性」
●衝動的な反応に我慢できない
●危険なところで遊ぶ
●順番が待てない
●相手の会話の途中で話し出す
●思いついたことは何でもしたくなる
そんなに特別なことばかりではないはずです。
以前は子どもに対する精神障害はあまり知られてないために偏見も多くありましたが、現代では医学の進歩により脳による障害の為、このような症状を起こすことがわかってきました。
しかし原因があまり知られてなく、
「その子が悪い」
「親のしつけが悪い」
と責められることが多いのです。
そうではないのです!脳の病気なのです!
AD/HDの子どもたちは周囲から病気と気付かれずに「しっかりしなさい」と注意を受けることがよくあるのですが、かえってそれは逆効果なんです!
まずはその子どものことを“落ち着くのが苦手なだけの普通の子ども”として接してあげることが大事です!
「AD/HD(注意欠如・多動症)に対する親子関係」
AD/HDの子どもは周りの子どもたちと外見上は全くかわりません。しかし授業を妨害したり、よくケンカをするなど親や先生などの周囲からは“トラブルの多い子”と判断されることがよくあります!
親は学校や周囲から「しつけが悪い」と注意されることもあり、
「自分たちの育て方が悪いのではないか?」「愛情が足りてないのではないか?」と悩んでしまいます。
そのため親は子どもを何とかしようとつい怒ったり、手を出して児童虐待に発展するケースもあります。しかし子どもは自分が悪いことをしている自覚がないため、親に反抗・反発するという悪循環に陥ります。
このような悪循環を防ぐ為にも家族と学校、地域や行政との連携が必要になってきます。
治療方法としましては定期的に通院してお薬での治療、そしてカウンセリングでの認知行動療法を用いた心理療法的なアプローチが大事になってきます!
ですが私はAD/HDの子どもと接するお父さん・お母さんなど家族の精神面を整えることも同時に大事なことと考えます!
医師やカウンセラーよりも長い時間を一緒に過ごすご家族の理解、ゆとりのある精神面がなにより必要です!
お子さんのAD/HDと真剣に向き合うため、まずはご家族の理解・姿勢といった体制作りから始めていきませんか?